セミナー・イベントSEMINAR&EVENT
本セミナーは開催終了しました。
CCイノベーションオンラインセミナー
「知っていますか?自分の会社の原価の真実」
- コンサルティング領域
- 経営戦略
概要SUMMARY
第6回目となるCCイノベーションセミナーは「知っていますか?自分の会社の原価の真実」をテーマに開催しました。
本セミナーでは、CCイノベーションより、原価と値決めとの関係や、原価計算の進め方に焦点を絞り、事例紹介を交えながら説明いたしました。
- こんな方におすすめ
- 収益力を向上させたい
- 原価管理について理解を深めたい方
- 原価計算や原価管理に必要な手続きを理解したい方
- 原価管理による収益への効果を知りたい方
開催情報INFORMATION
- 開催日時
- 2022年6月21日(火) 14:00~15:00
- 受講料
- 無料
- 定員
- 50名
- 開催形式
- オンライン(Zoom) ※お申込み後、参加URLを送付いたします。
- 申込締切
- 2022年6月14日(火)
- 主催
- 株式会社CCイノベーション
セミナープログラム
- 第1部:原価と値決めの関係
- 第2部:製造業の特徴
- 第3部:原価計算の進め方
- 第4部:原価計算から原価管理へ
- 第5部:事例紹介
開催後レポートREPORT
本セミナーでは、株式会社CCイノベーション経営戦略グループ長の川倫明と山澤寛久より、原価管理の手法や事例紹介、CCイノベーションの支援体制についてご説明いたしました。
原価と値引きの関係
多くの中小企業の経営者様は、価格に関して以下のような悩みを抱えています。一方で、原価の高騰や従業員構成の変化など、外部環境は常に変化しており、経営者の皆さまは価格とコストに挟まれながら、経営の難しいかじ取りを迫られています。
製造業の特徴
製造業が原価計算する上で、他業種と異なる点は以下の通りとなります。製造業は同じ施設内で複数の製品を製造しているため、加工費が見えづらく、財務会計との整合性が図れない(財務を理解している方が少ない)などの特徴があります。
製造業の原価管理を行う際にはラーニングカーブ(経験曲線)の視点が重要です。ラーニングカーブは縦軸をコスト、横軸を数量とおき、自社の採算を確かめるものです。ラーニングカーブの視点が欠けていることで、問題が生じた実例として2点ご説明しました。
原価計算の進め方
以下の数式はCCイノベーションが用いている原価計算の基本的な考え方です。「外部調達費」は製造直接費、「工数」、「チャージ」は製造間接費(加工費)のことを表します。
先ほどご説明したように、製造業では加工費が見えづらいという特徴があるため、CCイノベーションでは加工費を「工数」×「チャージ」に分解し、整理しています。
「チャージ」は費用/時間(重量、枚数)で簡易的に求めることができます。チャージを下げるためには費用を減らす、時間(稼働率)を増やすといった方法がありますが、具体的にどの部分を対策すべきかを検討する際には、現状の原価を理解しておく必要があります。
原価計算から原価管理へ
原価を計算することで、根拠を持ってコスト削減に取り組むことができるようになり、それを元に中長期戦略を立案することで経営につなげていくことが可能となります。
製品ごとの原価を見える化させるための方法に「バブルチャート」があります。バブルチャートで整理することにより、製品ごとの損益状況を把握し、不採算製品を明確にし、具体的な対策を検討できるようになります。
コスト構造を解析するための手法に「パレート分析」があります。黒字製品と赤字製品を比較することで、赤字の原因把握と対策の立案が可能となります。
事例紹介
最後にCCイノベーションが関与した案件の中で機械の部品製造業の事例を紹介します。 同社は製品別の損益がわからないといった課題をお持ちでした。
原価計算の結果、お客様の認識と実際の結果に大きな差異があり、具体的な打ち手として 以下の2点を戦略として定めることができました。
① 好採算製品をさらに価格改定
② 不採算製品は計画生産に切り替え、増産したうえでコストダウンを実施
本セミナーのまとめ
原価管理を行うことで自社の製品の損益状況を把握できるようになり、これらを見える化することで、より具体的な打ち手を検討することが可能となります。
原価管理を中長期戦略などに落とし込むことで、長期にわたって安定的な経営を実現できるようになります。
担当者より
製造業のみならず、建設業などでも原価管理の重要性は日々叫ばれています。長期にわたって安定した経営を実現するためには、自社製品が生み出す利益や製造にかかるコストを正確に理解し、外部環境と照らし合わせながら値決めを行うことが重要になります。
また、価格交渉の際にも値上げの根拠を提示することができるようになり、結果的に価格改定を受け入れてもらいやすいといった利点もございます。
関心がある方は、ぜひCCイノベーションにお声掛けいただければと思います。
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