セミナー・イベントSEMINAR&EVENT
本セミナーは開催終了しました。
東京証券取引所・前審査部長が語る
ここだけしか聞けない!上場審査のリアルとIPO成功の条件
- コンサルティング領域
- 経営戦略

概要SUMMARY
「企業規模は拡大しているが、成長のスピードが鈍化している」
「再成長のきっかけを掴みたい」
そんな経営者にとって、IPOは次のステージへ進むための強力な選択肢です。
本セミナーではIPOの準備から上場後の変化までを経験者が具体的に解説し、グロース市場と東京プロマーケットの違いや自社に適した市場の見極め方、上場までのスケジュール感をご紹介します。
さらに東京証券取引所・前審査部長が登壇し、
「IPOに向く会社・向かない会社の違い」「IPOで失敗するポイント」「IPOで成長する企業の特徴」など、審査現場でしか得られないリアルな情報をお届けいたします。
- こんな方におすすめ
- 会社の方向性を考えたい
- 新たな市場に進出したい
- 企業の成長が鈍化していると感じている経営者の方
- IPO経験者や専門家のリアルな話を聞きたい方
- 将来的にIPOを視野に入れているスタートアップ・中堅企業の経営層
開催情報INFORMATION
- 開催日時
- 2025年9月5日(金)
13:00~14:30(受付開始12:40)
セミナー終了後、15時まで船内見学を開催予定です。 - 受講料
- 1名あたり
一般:5,500円(税込) CCIクラブ会員:3,300円(税込)
※CCIクラブとは
CCI Club(サイトページに遷移します) - 定員
- 30名
- 開催形式
- 飛鳥Ⅱ船内(金沢港)
- 申込締切
- 2025年9月4日(木)
- 主催
- 株式会社CCイノベーション
- お申し込み方法
- 1.「参加お申込みはこちら」よりお申し込みください。
2.申込後、登録頂いたメールアドレスに受講料入金のご案内をお送りします。
本文に記載の振込先へ支払期限までにお振込みください。
3.ご入金確認後、お申し込み完了となります。 - ご注意事項
- ・定員に達した場合、申し込み締め切り前に受付を終了する場合がございます。
・自然災害などを理由にセミナーを中止する場合は、開催日前日の午後3時までに中止の旨を弊社ホームページに掲載いたします。
・同業他社さまには、お申込みをご遠慮いただいております。
・9/4(木)12:00以降のキャンセルについては受講料のご返金は致しかねます。
セミナープログラム
第1部 13:00~13:20
はじめてのIPO戦略 ~グロースと東京プロマーケットの違い~
講師
株式会社船井総合研究所(IPOコンサル及びJ-Adviser)マネージング・ディレクター 宮井秀卓
第2部 13:20~13:40
IPO準備の落とし穴──内部統制はなぜ後回しにしてはいけないのか?
講師
株式会社CCイノベーション コンサルタント 坂英樹(CIA / 公認内部監査人)
第3部 13:40~14:00
審査部長の目線で読み解くIPO審査のリアル
講師
前東京証券取引所審査部長 潮田一成
第4部 14:00~14:30 パネルディスカッション
グロース100億問題の真実~専門家が語る上場の壁と突破口~
講師
前東京証券取引所審査部長 潮田一成
株式会社QRインベストメント 代表取締役 浜野文雄
株式会社船井総合研究所 マネージング・ディレクター 宮井秀卓
開催後レポートREPORT
郵船クルーズ株式会社のご協力のもと、金沢港クルーズターミナルに停泊中の飛鳥Ⅱ船内で実施させていただきました。
第1部では、船井総合研究所 マネージング・ディレクターの宮井秀卓氏より、「はじめてのIPO戦略 ~成長戦略としてのIPOを学ぶ~」と題し、グロース市場とTOKYO PRO Market(以下、「TPM」)を比較しながら、最新の動向をアップデートいただきました。
TPMは一般市場と比較して、柔軟な上場基準で設計されており、上場後の負担も比較的軽くなっているのが特徴です。2017年以降、TPM上場社数は年々増加傾向で推移しており、2024年は50社(2025年上半期は21社)がTPMへ上場しました。
従来、新規上場と言えばグロース市場(以前のマザーズ)でしたが、上場維持の基準が厳格化されたことにより、2024年はグロース市場への上場は64社であり、TPMと新規上場企業数が近づいてきています。なお、2025年上半期時点では、TPM新規上場企業数がグロースの新規上場企業数を上回っています。
今後グロース市場を目指す場合、時価総額100億円の実現可能性を判断して、TPM上場というステップを検討する必要があるなど、具体的に説明していただきました。
第2部では、弊社コンサルタントの坂英樹より、「IPO準備の落とし穴──内部統制はなぜ後回しにしてはいけないのか?」と題し、上場企業や大手企業による昨今の不正・不祥事について触れながら、内部統制や内部監査の重要性について説明をさせていただきました。
上場後間もない新興企業による不祥事の事例も増えています。IPOは社会的責任の始まりであり、経営者の内部統制に対する誠実な姿勢こそが、健全な組織文化をつくるということをお伝えしました。
第3部は、東京証券取引所・前審査部長の潮田一成氏(現・IPOコンサルタント)をお招きして、「審査部長の目線で読み解くIPO審査のリアル」と題し、IPOに向いている会社とはどのような会社か、上場審査で躓く会社の特徴について解説いただきました。
IPOの成功は一時的な資金調達や高初値ではなく、上場後の持続的な成長にあると強調され、IPOのメリット(知名度・信用力向上、人材確保、資金調達力の多様化、組織力強化)とデメリット(コスト負担、開示義務、社会的責任増大、株主要求)を比較し、安易なIPO決断のリスクを指摘しました。
審査で躓く企業の特徴として、内部管理体制の不備、オーナー経営者への忖度、経営者の資質問題(ハラスメントや会計不正)を具体例とともに紹介いただきました。そして最後に、IPO準備会社における理想の経営者像として「Be a Leader, Not a Boss」であることの重要性を説明いただきました。
第4部では、「グロース100億問題の真実~専門家が語る上場の壁と突破口~」と題し、潮田一成氏、宮井秀卓氏と、北國フィナンシャルHDグループのベンチャーキャピタルであるQRインベストメント 代表取締役 浜野文雄によるパネルディスカッションを行いました。
宮井氏からは、TPMはグロース市場へステップアップするための「練習」の市場としての性格があり、内部統制や開示体制の整備を段階に進めることで、上場準備のプロセスを実践的に学べる場であると説明いただきました。だからこそ、審査側の視点として、新規上場でグロース市場を目指す場合と、TPMを経由してグロース市場を目指す場合を比較したときに、TPMで各種整備を進めてきた企業の方が、審査としてはわかりやすいというコメントを潮田氏よりいただきました。
浜野からは、IPOの増加が経済の活性化につながるとの考えが示されました。投資活動を通じて、この地域から一社でも多くの新規上場企業が生まれることで、地方の活性化を促進し、ひいては日本全体の活性化につなげていきたいという力強いメッセージが述べられました。
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