調査レポートREPORT
- 2025年10月03日
- コラム
【アフリカ日記vol.9】 ケニアコーヒーの魅力を訪ねて
✓ 現地農園を訪れて感じたケニアコーヒーの魅力をお届けします
フルーティーでキリッとした酸味が特徴の「ケニアコーヒー」
コーヒー好きなら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
今回は、先日訪れたコーヒー農園での体験を通して、その魅力について紹介させていただきます!
- ケニアのコーヒー農園を歩いて
赤土の大地に広がるコーヒーの木々。ケニアのコーヒーの美味しさの秘訣は、肥沃な赤土と標高1,500m以上の高地にあります。
火山灰由来の土壌はミネラルが豊富で、コーヒーの木にしっかりと栄養を与えてくれます。また、昼夜の寒暖差が大きい高地環境では、コーヒーチェリーがゆっくり成熟し、糖度が高まり、酸味や香りが際立つとされています。

熟したコーヒーの実は「コーヒーチェリー」と呼ばれ、名の如くベリーのような味がします🍒
- ケニアコーヒーの歴史
ケニアでのコーヒー栽培の歴史は、実はそれほど古くありません。コーヒーの発祥地は隣国エチオピアであり、ケニアに持ち込まれたのは19世紀末、ヨーロッパの宣教師たちによるものです。
1960年代には「Nairobi Coffee Exchange(NCE:ナイロビコーヒー取引所)」が設立され、現在もケニアコーヒーの流通の中心として機能しています。ここでは収穫された豆がサイズごとに「AA, AB, PB, C, E」とグレード分けされ、世界中のロースターがオークションを通じて落札します。
特に「ケニアAA」はトップグレードとしてプレミア価格がつきやすく、国際的なブランド力を支えています。

- ケニアの飲み物文化
実はケニアでは、コーヒーを日常的に飲む習慣はまだあまり根付いておらず、紅茶文化が主流です(ミルクとたっぷりの砂糖を加えて飲むのが定番スタイル)。紅茶は安価で手に入りやすいのに対して、スーパーに並ぶコーヒー豆は意外と値段が高く、主に輸出向けの高付加価値作物として扱われています。

とはいえ種類は沢山あり、私も気づくとついつい買っちゃいます。
果実のような香りと酸味が広がるケニアコーヒーは、日本で親しまれている「苦味・コク」が特徴のコーヒーとはまったく異なる味わいを楽しめます。日本のロースターでも手に入るので、見つけたら是非試してみてくださいね!
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