調査レポートREPORT
- 2024年12月19日
- 海外レポート
介護業界
タイ
- JETROによると2021年にはタイ全土で介護施設数は約4,000程度あると報告されているが、大半は医療機関所有の施設で事業展開する中小事業者が占めている。
- 2021年に介護施設事業のライセンスなど新たな規制が生まれ、介護施設事業の制度基盤が整いつつある。
- タイ人には家族を大切にする伝統的な価値観があり、両親を介護施設に預けることは親不孝と思われることが多く、家族で介護を担うのが一般的。一方で、近年は核家族化が進んでおり、一人暮らしの高齢者が増加傾向にある。
ベトナム
- ベトナムにおける高齢者へのケアの現状では、➀家族介護、②民間施設、③公的施設、④慈善団体が挙げられる。
- 特にベトナム人は家族を重んじるため、自宅で介護をするケースが多いが、社会構造の変化から民間施設での介護需要の拡大が見込まれる。
- 介護市場の課題としては、介護人材の不足や社会として介護の枠組みが未整備といったことが挙げられ、それらの課題への対応が必要とされている。
シンガポール
- 2020年のナーシングホーム数は77で、そのうち24件が公共、22件が非営利団体、31件が民間で運営されている。
- ナーシングホームに通う必要のない人たちもいるが、中間となる選択肢がないため、中間となるシニア向けのサービスが必要となっている。
- また、MOH(シンガポール保険省)もナーシングホームのキャパシティを増やそうと努めるなど、介護市場の拡大が見込まれる。
中国
- 全国老齢工作委員会弁公室/民政部/財政部の共同調査結果(※)によると、中国では要介護者数が2016年に4,000万人(高齢者人口の約18%)を超えた。(※ 2016年以降、最新統計は公表されていないため、要介護者数は現在さらに増加していると予測される。
- 一方、要介護者数が4,000万人を超えているのに対し、介護職員数は30万人程度に留まっており、介護人材不足が非常に深刻化している。
- 中国政府も、「介護人材の確保と育成」は極めて重要な課題と捉えており、あらゆる施策を近年打ち出しているが、現状その効果はまだ乏しい。

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