調査レポートREPORT
- 2024年12月18日
- 海外レポート
ペット関連市場
タイ
- 日本と同様に、タイでもペットの人間化が進んでおり、ペットを一人の家族として扱い、ペットに多くの費用をかけることをいとわない層が増えている。2021年のペットにかけた年間費用の平均は1匹あたり14,200タイバーツ(約59,640円)となっており、その額は年々増加している。
- タイでもペットとして犬・猫が人気だが、2020年以降のPET EXPO(タイ国内のペット関連展示会)では鳥、蛇、うさぎ、ネズミなどの新たに展示ブースが登場し、犬・猫以外のペットにも注目が集まっている。
- ペット向けの新しいサービスとして、ペットに優しい宿泊施設やペットカフェが増加しており、ペット愛好家は週末にペットとともにそれらの場所を訪れている。また、最近ではペット保険もタイ国内で開始しており、加入者が増加。ペットと隣で乗れる飛行機のサービスも現れている。
ベトナム
- 日本製品のターゲットとなりうるユーザー層としては、大都市圏に居住するアッパーミドル~富裕層クラスの収入を持ち、ペットをある程度擬人化して考えている20~30代のいわゆるZ世代、Y世代が対象となる。
- 大都市圏のZ・Y世代は、ヘルスケアに関心があり、外国文化や製品を求める傾向にあるほか、インターネットで日常的に商品を購入している為、ウェブマーケティングをうまく運用する事で、日本製品の持つ安心・安全・こだわり等を理解してくれる可能性があると思われる。
- 犬および猫は人気の高いペットであるが、カメ、ウサギ、リス、ハムスター、サソリ、ヘビ、カエルおよび他の多くのエキゾチックなペットを好む層も増加傾向にある。
シンガポール
- ペットフード市場は日本を含む外国企業がシェア上位である。市場は小さいが、外国企業のブランドが多く受けられており、日本製品が受け入れられる余地がある。
- ペット関連サービスの多くは、ノミ・ダニ予防が中心。トリミングサービスは大手ペットショップやペットサロンで実施。動物病院は高度な医療サービスを提供。ペット関連サービスにおいては、ペットショップやサロンと動物病院の棲み分けができている。
- 国民の8割が住むHDB(公団住宅)ではペットの飼育が制限されているが、ペットを飼う可能性の高い一人暮らし世帯及び民間住宅居住世帯は微増している。現在のペット保有率は低いもの、今後の人口動向と政策により増加する可能性はある。
中国
- 中国におけるペット関連の消費は世界でもトップクラスであり、ペット産業市場は今なお拡大中。
- 若者を中心としてペットには惜しみなくお金を費やす傾向にあり、特に、ペットの健康面を最重要に考える飼い主が近年増加。
- そのため、例えばペットフードにおいて、飼い主はペットの健康に配慮した安心安全で高品質な製品を中国国内外から幅広く購入する傾向にある。当然、上記のような製品の価格は一般的に広く流通している製品と比較しても2~3倍高価である。
- 中国におけるペット産業市場は急成長している且つペットの健康面を重視する飼い主も増加していることから、「安心安全」、「プレミアム」、「高クオリティ」、等の工夫やアイデアを創出していければ、ペット関連事業を手掛ける日本企業にとって大きなビジネスチャンスが見込めるだろう。

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