公開希望日：2023年11月29日
レポートサマリー
基礎知識
- 日本の介護サービス領域は、長期療養の一部から日常生活維持を目的としており、長期に渡る介助が中心となる。
- 介護老人保健施設の主な役割として、「包括的ケアサービス施設」「リハビリテーション施設」「在宅復帰施設」「在宅生活支援施設」「地域に根ざした施設」の5つがある。
業界動向
- 65歳以上の高齢者数は増加し続けており、「団塊の世代」が75歳以上となる令和7年には3,677万人に達し、令和24年に3,935万人でピークを迎える見込み
- 後期高齢者の増加や介護施設の増加により令和7年までに約32万人の介護人材不足が指摘されている。
- 新型コロナウイルス感染不安による通所介護の利用控えの他、人件費高騰、物価高騰の影響もあり経営環境は悪化している。
今後の焦点
- 収支改善に向けたポイントは「利用者単価向上」「稼働率向上」「サービスの質向上」である。
- 自社の業務の見直しを起点として時間やリソースを有効活用して、利用者のニーズの変化に合わせて提供サービスの質をいかに高めるかを考えていくことが必要ではないか。