公開希望日：2023年5月29日
レポートサマリー
基礎知識
市場規模は新型コロナ発生前まで拡大基調にあったが、コロナ禍による外出自粛やインバウンド消失により大きく縮小（2019年26兆円⇒2021年17兆円）。足元では回復傾向が見られるが、業態によりばらつきがあり、コロナ後のリベンジ消費をいかに取り込むかが課題となる。経営管理上、「FLRコスト比率（売上高に占める食材費・人件費・家賃）」の適切なコントロールが重要であり、基本であるQSC（品質・サービス・清潔さ）に加え、自社を特徴づける付加価値提供が差別化の鍵となる。
業界動向
慢性的な人手不足と低い労働生産性が業界全体の課題である。他産業同様、コロナ禍の影響を受けてデジタル化取組への優 先順位が向上しており、DX取組への機運が高まりつつある。
今後の焦点
人手不足や労働生産性の低迷を放置することで、負のループに陥り、事業継続が困難になる可能性が高まると考えられる。従 業員のモチベーション向上を図るとともに、営業時間の見直し（時短営業など）やデジタル・省力化ツール（非接触対応等）のよって省人化と生産性向上を進めて行くことが重要。
まずは、自社の置かれた状況や労働環境について客観的な見直しと棚卸に取り組むことが重要ではないか。