公開日：2023年3月16日
レポートサマリー
基礎知識
- 水産加工品は、魚介類、貝類、海藻を原料とした製品で、長期保存が可能で消費に便利である。
- 近年は価格が上昇し、生産量は減少傾向。
- 経営の脆弱性、鮮度管理、輸出拡大などの課題があり、バリューチェーンの改善が必要。
業界動向
- 海外市場では水産加工品の需要が高まり、日本食文化の普及により需要拡大が期待される。
- しかし、食品安全や環境保全などの規制が多様化しており、各国への対応が求められる。
- 水産加工品原材料は44％を輸入に頼っており、海面漁業に頼った国内調達のため供給量が安定せず、価格に影響がある。
今後の焦点
- 水産加工品の輸出額が増加しており、海外販路開拓には品質・消費嗜好の把握や輸出に対応した生産ロットや賞味期限、知的財産の活用が必要。
- ウクライナ情勢の影響により加工原材料確保が困難となっており、中小企業にとって厳しい経営状況が懸念される。
- 地域団体商標などを活用したブランド力向上が必要。地域団体商標登録では品質向上、市場競争力強化が期待でき、地域産業活性化に貢献できる。