楠木建氏が語る「逆・タイムマシン経営論」── 激動の時代に、本質を見極める視座
2026年6月9日(火)、北國銀行本店3階メインホールにて、CCIクラブ第7回特別講演会を開催いたしました。今回は、一橋大学特任教授の楠木建氏をお迎えし、「逆・タイムマシン経営論」をテーマにご講演いただきました。会場には多くのCCIクラブ会員の皆さまにお集まりいただき、熱気に包まれた2時間となりました。
開会にあたっては、株式会社CCイノベーション 取締役常務執行役員の今井豊より、ご挨拶を申し上げました。
「最新のバズワード」に惑わされない経営を
『ストーリーとしての競争戦略』などの著書で知られ、長年にわたり日本企業の競争戦略を分析してこられた楠木氏。講演では、次々と現れる最新のキーワードや不確実な未来予測に振り回されることなく、「時代が変わっても色褪せない競争優位の源泉」をいかに見極めるかという問いが投げかけられました。
「逆・タイムマシン経営論」とは、最新トレンドをいち早く取り入れる発想とは逆に、あえて過去にさかのぼって当時の記録(新聞・雑誌など)を読み解くことで、物事の本質と一時的な“ノイズ”を切り分ける思考法です。楠木氏は、過去の出来事を「同時代の視点」で振り返ることの価値を、豊富な事例を交えながら平易に解説されました。
講演のポイント
- 飛び道具トラップ ── 新しい技術や手法が万能の解決策であるかのように語られる風潮。その実像を冷静に見極めることの重要性。
- 激動期トラップ ── 「今こそ前例のない大変化の時代だ」という語りに潜む落とし穴。
- 遠近歪曲トラップ ── 遠いもの(過去・海外)は美化され、身近なものは過小評価されやすいという認知の歪み。
これら「同時代性の罠」を踏まえ、表層の変化に流されず、事業の本質に立ち返って意思決定を行う「文脈思考」の大切さが語られ、経営者・経営幹部にとって示唆に富む内容となりました。
結びに
閉会にあたっては、株式会社CCイノベーション 取締役会長の菊澤智彦より御礼のご挨拶を申し上げ、盛況のうちに講演会を終了いたしました。
CCIクラブでは、今後も経営の本質に迫る学びの機会を会員の皆さまにお届けしてまいります。次回の講演会もどうぞご期待ください。
開催概要
- 名称:CCIクラブ 第7回特別講演会「逆・タイムマシン経営論」
- 日時:2026年6月9日(火)16:00〜18:00
- 会場:北國銀行本店3階 メインホール
- 講師:楠木 建 氏(一橋大学特任教授)
- 主催:株式会社CCイノベーション(CCIクラブ事務局)