北國フィナンシャルホールディングス・CCイノベーションの会員制クラブである「CCIクラブ」において、第3回講演会を開催しました。

第3回は、サイボウズ株式会社の代表取締役社長 青野慶久氏をお迎えし、「VUCA時代を生き抜くために企業はどうあるべきか」をテーマにご講演いただきました。当日は、約60名の会員の方にご参加いただきました。
今回のテーマである、VUCAとは、Volatility(変動性)・Uncertainty(不確実性)・Complexity(複雑性)・Ambiguity(曖昧性)の頭文字を取った造語で、社会やビジネスにとって、未来の予測が難しくなる状況のことです。
サイボウズ社では、創業以来、ITベンチャーとしてVUCA時代と同様に不確実性の高いマーケットを駆け抜けてこられました。
その中で、特に2点をご紹介いただきました。
1点目は、離職率の改善に向け、人事制度改革と働き方の多様性への対応を、いかにチャレンジしてきたか、という点です。
もう1点は、ニーズの多様性とシステムの安全性という課題に対し、クラウドベースへの切り替えとパートナーとのエコシステムの構築で、どのように現在のような売上を成長軌道に乗せてきたか、という点になります。この2点を中心に、サイボウズ株式会社の変遷と青野社長の想いを力強く語っていただきました。
その後、これらの改革と成長へのポイントとして、社内の制度・ツール・風土(文化)の構築についても、非常に具体的でわかりやすくお伝えいただき、あっという間に講演時間が終了してしまった、という印象でした。

講演の最後には、多くの会員の皆さまにご質問をいただきました。会社が大きくなることによる社長および経営者の役割の変化や、長く改革・改善を行ってきた人事制度について、多くの質問がありました。会員と青野社長の間で、従業員との向き合い方、会社の発展について、さまざまな議論が行われ、多くの学びを得る機会となりました。
最後に
CCIクラブでは、イノベーティブな発想が持てる経営者になっていただくために、今回の青野社長のような、多くの学びとなるような機会を提供できればと思っています。
次回の講演会は、再度ビジネス・ブレークスルー大学の大前学長にご登壇いただく予定です。また、経営者・経営幹部の皆さまと世界の最先端の地域や企業を訪問しビジョンを高めるために、海外視察企画についても当日ご紹介させていただきました。
引き続きCCIクラブへのご意見・ご要望など、お気軽にCCイノベーションおよびCCIクラブ事務局までお問い合わせください。