seminar Report

セミナーレポート

CCIクラブ
DX分科会デジタルワークスタイルコース
ChatGPT(生成AI)編  
20251028
リアル
2025116
オンライン
20251113
オンライン
20251120
オンライン
会場 北國銀行本店

講義風景〈2025年10月28日(火)〉

【開催レポート】CCIクラブDX分科会 生成AI講座が開講しました

CCIクラブ分科会の人気シリーズ「生成AI講座」が今秋も開講しました。
これまでの2回開催で多くの参加者から「実践的でわかりやすい」と好評をいただき、今回で3度目の開催となります。
講師は前回に引き続き、株式会社bajjiファウンダーCEOの小林先生。全5回シリーズの第1回として、「あらゆることを“まずAI”で考える」をテーマに開催しました。

■「考える前に、まずAI」

9桁×9桁の計算をするときに、今の時代、そろばんを使う人はいないはずです。
計算にはスマホや電卓を使うように、発想や構想にはAIを使う時代。
「まずAIに聞く」「まずAIで形にしてみる」──これが、AI時代に求められる“デジタルのふるまい”だと小林先生は語ります。

「まず自分で構想してからAIでブラッシュアップ」するのは昭和脳的発想。
むしろ、AIに先に構想させて、人間が磨きをかける──それが効率的で創造的なアプローチです。

■ゴールは「自分でつくる」AIアプリ

シリーズ全体のゴールは、最終回で「自作アプリを発表する」こと。
業務改善でも、生産性アップでも、日常の便利ツールでもOK。
参加者一人ひとりがAIを使って“何かをつくる”ことを目指します。

講義では、初心者にも扱いやすいツールとして「replit」と「Google AI Studio」が紹介されました。
講師の小林先生が数十種類のツールを試した中から厳選した2つで、アウトプットの品質も高く、どちらもGoogleログインで手軽に使える点が魅力です。
ただし、「AI開発ツールの世界は日進月歩。3か月後には新しい主役が登場しているかもしれない」とのコメントも印象的でした

■“毎日AIに触れる”という習慣

大谷翔平選手が毎日素振りを続けているように、AIの世界でも「継続」が重要。
AIに乗り遅れたくない、先回りしたい──そう感じるなら、年間何十個ものAIアプリを試してみること。
「とにかく触れてみる」「まず話しかけてみる」ことが、AI時代を生き抜く近道です。

生成AI初心者の方は、ChatGPTの音声機能を使って「AIと話してみる」ことからスタート。
日常のちょっとした相談でも、AIと友達になるつもりで気軽に試すことが推奨されました


■次回に向けて

第1回は、“AIを使うこと”を当たり前にするためのマインドセットを中心に学びました。
次回以降は、実際にアプリ制作に向けての実践がスタートします。
AIと共に考え、つくり、磨いていく5回シリーズ。
引き続き、各回のレポートもお届けしていきます。お楽しみに!



講義風景〈2025年11月6日(木)〉

CCIクラブ分科会で好評の「ChatGPT生成AI講座」第2回を開催しました。
今回も講師は小林先生。前回のテーマ「まずAI」を踏まえ、いよいよ実践的な“アプリづくり”の世界に一歩踏み込みました。

■誰でもできる。「まずAI」でつくる

講義の冒頭では、小林先生が1時間で自作したリアルタイム会議翻訳アプリを紹介。
「海外の人と同時通訳しながら会議できたら」というアイデアを、Google AI Studio・Replit・ChatGPTを組み合わせて形にしたものです。

特別なスキルは不要。
必要なのは“日本語で伝える力”だけ。
AIへの指示(プロンプト)は、専門知識よりも“言葉の明確さ”が大切で、「日本語が話せれば誰でもできる」と強調されました。



■アイデアも設計も、AIにまかせていい

AI活用の基本は“考える前にまずAI”。
ChatGPTにアイデアを出してもらい、そのアイデアをもとに「アプリをつくるためのプロンプト」もAIに書かせる。
あとはコピーしてReplitやGoogle AI Studioに貼りつけるだけ。

「これからはサービスを買う時代ではなく、自分でつくる時代」──
そんな未来を感じさせる実践内容でした。



■AI時代の伝え方と思考法

講義では、主要ツール(Google AI Studio/Replit/ChatGPT)の違いも解説されました。
それぞれに得意分野があり、使い分けることで効率が格段に上がります。

また、AIに指示を出す際のコツとして、「命令口調が伝わりやすい」という話も。
日本語の遠回しな表現や謙譲語はAIには曖昧に伝わるため、明確で直接的な言葉を選ぶことがポイントです。

さらに、「生成AIの処理が遅いのは、世界中で使われすぎてデータセンターが足りていないから」という“裏話”も紹介され、参加者の関心を集めました。



■次回に向けて

第2回は、AIを“使う”から“つくる”へと進化する回となりました。
次回は参加者自身がアプリづくりに挑戦し、AIと共にアイデアを形にしていきます。
引き続き、実践的な気づきと発見に満ちた内容をお届けします。



講義風景〈2025年11月13日(木)〉

第3回をオンラインで開催しました。
今回は、受講生がつくっているアプリの進捗をそれぞれ発表し、小林オーナーからフィードバックをいただく回です。



■1〜2週間で、自分のアプリが形になる手応え

皆さんが1〜2週間でアプリを形にできることを実感した回となりました。
「まずAIでつくってみる」という前回までの学びを実践し、日常業務の課題解決ツールなどの身近なテーマを題材に挑戦。
オンラインながらも画面越しに共有される成果に、参加者同士の刺激や気づきが生まれていました。



後半では、小林オーナーが 今のAIツールの大きな流れ をやさしく説明してくれました。
世の中にはデザイン、コード、アプリ制作など様々なツールがありますが、今はどのサービスも次第に 「アプリを簡単につくれる方向」 に進化しています。

Google AI Studio、Replit、Cursor、Claude Code、bolt.new などは、アイデアをそのままアプリにできるようなツールとして急速に伸びており、逆にFigma や GitHub、VS Codeのような従来ツールもAI機能をどんどん取り込み始めています。

たくさんツールがありますが、AIツールは「アプリ開発」の領域へ収斂されていく、という言葉が印象的でした。
アプリ制作が“誰でもできるようになる未来”が、確かに近づいています。



■次回に向けて

第3回を終え、受講生全員が「自分でもアプリを作れる」という確かな手応えをつかみ始めています。
次回は、アプリをさらに磨いていくステップへ。
AIとともに“つくる力”を育てる、実践的なフェーズが続きます。



講義風景〈2025年11月20日(木)〉

第4回講座をオンラインで開催しました。
今回は、受講生が制作中のアプリの進捗を発表し、小林オーナーからフィードバックと実践的なアドバイスをいただきました。
回を重ねるごとにレベルが上がり、どの参加者の発表からも確かな成長が感じられます。



■生成AIの進化の速さを体感

「どの生成AIを使えばよいのか?」という問いに対し、
小林オーナーは、

今週だけでもGeminiが“3”にアップデートされた。
Replitが圧倒的だと思っていたのに、たった数か月で世界が変わった。

と回答されました。

この一言は、AI時代の速さを象徴しています。
かつて“最先端”だったツールも、わずかな期間で次の世代に入れ替わる。
そんな変化の真っ只中に私たちはいます。



■エンジニアはコーディングしている場合ではない

さらに印象的な言葉もありました。

「エンジニアはもう、コードを書いている場合ではない。
“アプリをつくろう”と思うのではなく、“AIで何を実現したいか”を考えるべきだ。」


AIによる自動化と開発環境の進化で、
「つくる」という行為そのものが変わりつつあります。

実際、法人用PCはセキュリティ制限が厳しいため、
一般PCを使ってどんどんAIアプリを試作する取り組みを始める企業も出てきています。
“まずAIで試す”ことが、すでに新しい競争力になっています。



■次回はいよいよ最終発表会

次回は最終回。
受講生の皆さんには、制作したアプリを実際にデプロイ(公開)し、
自分自身や社内で使ってみた結果を発表してもらう予定です。

AIを使って終わるのではなく、
“実際に使われるアプリとして社会に出す”──この経験が、本講座の集大成となります。





CCIクラブ トップへ戻る